AI活用・約6

AIへの頼み方のコツ|ほしい答えを引き出す伝え方

AIに頼んでも思った答えが返ってこない…それは「伝え方」が原因かもしれません。ほしい答えを引き出すための、かんたんな頼み方のコツをわかりやすく紹介します。


AIは、頼み方しだいで返ってくる答えが大きく変わります。むずかしいテクニックは不要。ちょっとしたコツで、ほしい答えに近づけます。

伝え方の基本

  1. 何をしてほしいか、はっきり言う — 「要約して」「案を出して」
  2. だれ向けか伝える — 「初心者向けに」など
  3. 長さや形を指定する — 「3つで」「短く」

この3点をセットで伝えるだけで、答えの精度がぐっと上がります。たとえば「メモを整理して」と頼むより、「箇条書きでまとめて、3点以内にして」と言うほうが、使いやすい答えが返ってきます。

なぜ「はっきり言う」が大事なの?

AIは書かれていないことを自分で補おうとします。補い方が的外れだと、こちらの意図とズレた答えが返ってきてしまいます。頼む言葉をひとつ足すだけで、そのズレをかなり減らせます。

たとえば:

  • 「ブログを書いて」→ どんなテーマ? 何文字? だれが読む?
  • 「商品紹介のブログを、お年寄り向けにわかりやすく500文字で書いて」→ はるかに期待に近い答えが返る

情報が少ないと、AIはとりあえず"それっぽい答え"を返してきます。それが的外れでも、AIのせいではなく「伝え方」の問題であることがほとんどです。

具体的に伝えると◎

「メールを書いて」より、「お客さまへのお礼メールを、ていねいに短く書いて」のように具体的に伝えると、ぐっと精度が上がります。

日常シーンで試してみよう

具体的な伝え方をイメージしやすくするために、よくある場面で比べてみましょう。

メール作成の場合

ぼんやりした頼み方 具体的な頼み方
「メールを書いて」 「取引先への納期延長のお詫びメールを、丁寧な口調で200字以内で書いて」
「返信して」 「来週の打ち合わせを別日程にずらしたいと伝える返信を、やわらかい言い方で書いて」

文章の修正の場合

ぼんやりした頼み方 具体的な頼み方
「直して」 「下の文章を読みやすく整えて。意味は変えないで」
「もっとよくして」 「もう少しやわらかい言い方にして。箇条書きは使わないで」

アイデア出しの場合

ぼんやりした頼み方 具体的な頼み方
「アイデアを出して」 「小さな個人店が夏に使えるSNS投稿ネタを5つ、ひと言ずつ書いて」
「タイトルを考えて」 「60代向けの健康レシピ記事のタイトルを、親しみやすい言葉で3案出して」

具体的に言えば言うほど、修正の手間が減ります。最初は「ちょっと多いかな」と思うくらい情報を足すのがちょうどよいです。

「背景」を少し伝えるとさらに効果的

何をしてほしいかに加えて、「なぜ必要か」を一言添えると、答えの方向性がぶれにくくなります。

  • 「新しいお客さまに自社を紹介するチラシの文章を書いて。専門用語は使わないで」
  • 「社内の高齢スタッフに向けて、スマホの使い方を説明する文を書いて。ゆっくり読める長さで」

背景があることで、AIが「だれのためのどんな場面か」を理解しやすくなります。

うまくいかないときは

  • 言いかえてもう一度頼む
  • 「もっと短く」など追加で注文する
  • 例を見せる — こんな感じ、と伝える

AIとのやりとりは、一度で完成させようとしなくて大丈夫です。返ってきた答えをもとに「もう少しやわらかく」「もっと具体的に」「箇条書きにして」と、会話をつなげていくイメージで使うのがおすすめです。

うまくいかないときのよくあるパターン

パターン1:答えが長すぎる / 短すぎる

→ 「3行でまとめて」「もう少し詳しく書いて」など、長さを直接指定してみましょう。

パターン2:難しい言葉が多くて読みにくい

→ 「小学生でもわかる言葉で書き直して」「専門用語を使わないで」と追加で頼みましょう。

パターン3:的外れな内容が返ってくる

→ 「そうじゃなくて、〇〇について知りたいんだ」と状況を補足してみましょう。最初から頼み直すより、続けて修正を頼むほうがスムーズなことが多いです。

パターン4:毎回似たような答えしか返ってこない

→ 「別の視点で」「まったく違うアプローチで」と切り口を変えてみましょう。AIは言われた方向で考えようとするので、こちらから角度を変えるとバリエーションが出やすくなります。

よくある"もったいない"頼み方

  • 「いい感じに書いて」→「いい感じ」は人によって違います。AIには通じません。
  • 「これ、どう思う?」だけ→ 何を聞きたいのかが曖昧すぎます。「ここの言い回し、もっとやさしくできる?」のように絞ると答えやすくなります。
  • 長い文章をそのまま貼って「直して」→ どこをどう直したいかが不明です。「全体の構成を整えて」や「最後の段落だけ口調を統一して」など、範囲と目的を添えましょう。

AIへの頼み方は「具体的に・はっきり」が基本。うまくいかなければ、言いかえて何度でも頼めます。

ひとつ上の頼み方:役割を与える

少し慣れてきたら「AIにキャラクターや役割を指定する」という方法も試してみてください。

  • 「あなたは親切な受付担当です。来店されたお客さまへの案内文を書いてください」
  • 「あなたは小学校の先生です。子どもに向けた説明を書いてください」

こうすることで、口調・難易度・視点を一度に調整できます。毎回「やわらかく」「わかりやすく」と指定しなくて済むので、繰り返し使う場面では特に便利です。

役割の指定は、最初の一文に入れるだけで十分です。長くなりすぎると読みにくくなるので、ひと言で表せるくらいのシンプルさを意識しましょう。

よくある質問

Q. AIに頼んだ答えが毎回バラバラです。どうしたらいいですか?

A. 毎回頼み方が変わっていると、答えもブレやすくなります。うまくいったときの頼み方をメモしておいて、次回そのまま使うと安定しやすいです。「このメールはこの文面で頼む」というパターンをいくつか持っておくと、ぐっと使いやすくなります。

Q. AIにどこまで頼んでいいかわかりません。

A. 基本的には「人に頼めることはAIにも頼める」と考えてみてください。文章を書く・要約する・アイデアを出す・質問に答えるなど、言葉を使う作業は幅広く対応できます。ただし、最終的な確認・判断は自分でするのが大切です。特に金額・法律・医療に関わる内容は、AIの答えをそのまま使わず、専門家や公式情報と照らし合わせるようにしましょう。

Q. うまい頼み方を覚えるのが大変そうです。

A. 難しく考えなくて大丈夫です。「だれに・何を・どんな形で」の3点を意識するだけで、最初からずいぶん変わります。慣れてくると自然に言葉が出てくるようになるので、まずは気軽に試してみてください。失敗しても、言いかえてもう一度頼めばOKです。

まとめ

AIは、伝え方のコツをつかむほど頼りになります。まずは「何をしてほしいか・だれ向けか・どんな形で」の3点を意識するところからはじめてみましょう。うまくいかなくても、言いかえて何度でも頼めるのがAIの良いところです。少しずつ慣れていけば、日常の文章作業がぐっとラクになります。

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